映画

狼は天使の匂い 感想

www.thecinema.jp 【町山智浩のアメリカ映画特電】『さらば友よ』&『雨の訪問者』&『狼は天使の匂い』 町山智浩のVIDEO SHOP UFO『狼は天使の匂い』前解説(洋画専門チャンネル ザ・シネマより) 死ぬまでガキの遊びを続ける男たちのおとぎ話。(町山智浩/…

トレーニング デイ 感想

本作が描くのは、新米刑事(イーサン・ホーク)の研修初日の朝から夜中まで。ホークの教官(デンゼル・ワシントン)は犯人から押収したマリファナをホークに吸わせる。「ヤクの取締官ならヤクを知っておけ」。そうですか、と吸ってみたが「へんぱい、ハッパ…

新感染 ファイナル・エクスプレス 感想

miyearnzzlabo.com2017年公開。監督のヨン・サンホは約20年間で10本の短長編を発表しているアニメーション作家で、本作が初の実写作品。 前日譚となる『ソウル・ステーション/パンデミック』もアニメ映画として制作されています。主演はコン・ユ。韓国社会に…

フォードvsフェラーリ 感想

miyearnzzlabo.com www.tbsradio.jp2020年公開。監督はジェームズ・マンゴールド。今回が11作目となるベテランです。 彼の作品で私が最初に観たのは『ナイト&デイ』。次が『ウルヴァリン: SAMURAI』で、正直2作品とも微妙だったのですが、前作の『LOGAN/ロー…

サイン 感想

2002年公開。『シックス・センス』の大ヒットで一躍有名になったM・ナイト・シャマランの監督5作目。 主演はメル・ギブソン。『マッドマックス』で一躍有名になり、その後も『リーサル・ウェポン』シリーズなどでヒットを飛ばし1995年の『ブレイブハート』で…

フェイス/オフ 感想

FBIの捜査官(ジョン・トラボルタ)と殺人狂のテロリスト(ニコラス・ケイジ)の顔が入れ替えられる『他人の顔』刑事編。冒頭とラストのヤン・デ・ボン風アクションはハリウッドとの妥協の産物だから無視。『虹の彼方に』がBGMのペキンパー風大虐殺はウーよ…

メメント 感想

tomomachi.stores.jp 2001年公開、クリストファー・ノーラン監督2作目にして、彼の名を世に知らしめた作品。主演はガイ・ピアース。本作以外だと2002年の『タイムマシン』が印象に残っています。近年では助演での活躍が目立つようになっており、2013年の『ア…

ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 感想

eiga.com ティム・バートン憎しには大賛成。(町山智浩/映画秘宝2002年3月号) 2003年公開。先日の『チェイシング・エイミー』に引き続きこちらも観賞。 mayojo1207.hatenablog.com ケヴィン・スミス作品に登場する二人組「ジェイ&サイレント・ボブ 」(ボブ…

チェイシング・エイミー 感想

今年(1997年)、アメリカで最も低予算でもっとも効率よく利益を上げた映画。「エイミー」はレズビアンを意味するスラング。ひと目惚れした彼女がレズだと知った男が、ダメとわかっていながら彼女を追っかけるが、実は……。さんざん笑わせて、いつのまにか人…

ミミック 感想

ニューヨークの地下鉄で異常進化した昆虫と美人生物学者(ミラ・ソルビーノ)の闘い。メキシコで作った『クロノス』がカルトになったデル・トロ監督のハリウッドデビュー作。第二班監督がロバート・ロドリゲスっつーのも豪華ね。ラストは弱いが、アート風の…

ゲーム 感想

※これは前情報を極力入れない方が楽しめるタイプの作品です。 一人の大金持ち(マイケル・ダグラス)が弟(ショーン・ペン)から「ゲーム」をプレゼントされる。その日から、サンフランシスコじゅうのあらゆる人間が彼を陥れ始める……。昔の筒井康隆や諸星大…

ブレーキ・ダウン 感想

アメリカの都市伝説「消えるヒッチハイカー」を元にした映画の決定版。西部の砂漠を横断中にカート・ラッセルの車が故障。通りがかりのトラックに乗って電話をかけに行った妻が消える。この映画のコワサは本当にアメリカの砂漠を旅した人にしかわからんだろ…

エイリアン4 感想

こりゃ、スターリンの「虫」だ。つまりサビしかない!「四作目だから前置きなんて要らないよな」とばかり、開幕十分でエイリアン大暴走、あとはドドドドドとベードラ連打でぶっ飛ばすナパームデス系映画。『ヘルレイザー2』の疾走感と言えばわかる人にはわか…

祝・復活! 映画秘宝2010年代ベストテン

今年の1月に突然の休刊となった映画秘宝。喜ばしい事に昨日復活となったのですが、うっかり予約をし忘れ気付いた時にはアマゾンで品切れ・早くもプレミアが。そこで地元で頑張っている書店に開店同時に飛び込んだところ、残り2冊でギリギリ入手出来ました。 …

スネーク・フライト 感想

【町山智浩のアメリカ映画特電】バカ映画としては最高に面白い『スネーク・フライト』 一秒たりともパニック映画ファンの期待を裏切らない「わかってる」傑作。(町山智浩/映画秘宝2007年3月号) 2006年公開。監督のデイヴィッド・R・エリスは、2003年公開の…

『ROMA/ローマ』ソフト化決定!

以前書いた記事で、ネットフリックス作品のソフト化を希望していたのですが、 mayojo1207.hatenablog.com この度、そのきっかけとなった『ROMA/ローマ』のブルーレイ化が決定しました。 ざっくり調べたところ、過去にも「ネットフリックスオリジナル映画」で…

工作 黒金星と呼ばれた男 感想

miyearnzzlabo.com2019年公開。ユン・ジョンビン監督は学生時代の卒業制作映画『許されざるもの』が高評価を得、以降『ビースティ・ボーイズ』『悪いやつら』『群盗』と日本でもしっかりと作品が公開されている実力派。 主演のファン・ジョンミンは『新しき…

2019 映画秘宝ベストテン予想

先日、映画秘宝の休刊という発表がありました。 正直、毎年恒例のベストテン予想もする気が起きない程ショックを受けているのですが、速やかな復活と来年もこのブログで予想の記事を書けることを信じて。1位『ジョーカー』 2019年の顔はこの作品ではないでし…

2010年代 映画マイベストテン

2010年代に観た作品347本、年間約35本・月あたり3本にも満たない映画ファンとも言えない人間ではありますが、この10年間の記念に。 中学生男子のようなランキングですが、今の心のままに選んでみました。 10位『哀しき獣』 10年代も数々の傑作を生み出した韓…

女王陛下のお気に入り 感想

miyearnzzlabo.com www.tbsradio.jp tomomachi.stores.jp2019年公開。 監督のヨルゴス・ランティモスは前々作の『ロブスター』で名前を知りました。 この作品を含め過去作は未見ですが、中々クセのある作風のようです。 またほぼ全作で監督が脚本も書いてい…

劇場版 ビーバス&バットヘッド DO AMERICA 感想

あのビーバスとバットヘッドが巨大怪獣になってニューヨークを破壊するオープニング、本当にアイザック・ヘイズが歌う『黒いジャガー』風主題歌、ディズニーへの嫌がらせにしか見えない『美女と野獣』のパロディ、どれもこれもくーだらない。だから好き!(…

ビッグ・ヒット 感想

1999年公開。 カーク・ウォンは香港出身。ジャッキー・チェン主演の『新ポリス・ストーリー』などを監督し、本作でアメリカに進出。 しかし残念ながら結果的にアメリカでの劇場公開作はこの一本のみでした。 主演はマーク・ウォールバーグ。当時は『ブギー・…

The Secret Lives of Dentists(ザ・シークレット・ライブス・オブ・デンティスツ) 感想

The Secret Lives of Dentistsは、アランルドルフ監督の2002年のドラマ映画です。 脚本は、ジェーン・スマイリーの小説「悲しみの時代」に基づいて、クレイグ・ルーカスによって書かれました。 サンダンスやカンヌなどいくつかの映画祭で上映され、2003年8月…

野火 感想

miyearnzzlabo.com 2015年公開。 塚本晋也監督作は、これが初観賞となります。 過去作もタイトルを聞いた事があるのは『鉄男』位で、むしろ『沈黙 -サイレンス- 』での好演をはじめとした役者としての印象の方が強い感じですかね。 さて、私が近年の日本の戦…

アタック・ザ・ブロック 感想

20110916少年対宇宙怪獣 アタック・ザ・ブロック パート 12012年公開。 ジョー・コーニッシュはこれが初監督作。後に『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』『アントマン』の脚本に参加し、今年(2019年)二作品目となる『クエスト・オブ・キング 魔法使いと…

サスペリア 感想

miyearnzzlabo.com tomomachi.stores.jp 2019年公開。1977年のオリジナルは未見です。 「ダンス+ホラー」ということで観る前は『ブラックスワン』みたいな感じかな?と思っていたのですが、 実際に見始めると画面の格調の高さや、舞台がヨーロッパという事…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 感想

miyearnzzlabo.com tomomachi.stores.jp※ネタバレします 2019年公開。 クエンティン・タランティーノは私が一番影響を受けた映画監督であり、それまでSFとカンフーと筋肉アクションしか観て来なかった自分に映画の面白さを再認識させてくれた『パルプ・フィ…

スリー・ビルボード 感想

miyearnzzlabo.com www.tbsradio.jp tomomachi.stores.jp 一歩先も予想できない展開。そこに着地するとは!(町山智浩/映画秘宝2018年3月号) 2018年公開。『シェイプ・オブ・ウォーター』に作品賞を掻っ攫われてしまいましたが、アカデミー賞では本命と目さ…

シェイプ・オブ・ウォーター 感想

miyearnzzlabo.com www.tbsradio.jp tomomachi.stores.jp ギレルモの『美女と野獣』への怒り爆発。(町山智浩/映画秘宝2018年3月号) 2018年公開。ギレルモ・デル・トロがアカデミー賞で作品賞・監督賞に輝いた記念すべき一本。 そのせいかなんとなく高尚な…

リズと青い鳥 感想

先日『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』観賞時に本作を先に観なかった事を激しく後悔したので、早速レンタルしてきました。 mayojo1207.hatenablog.com いやぁ、これは傑作ですね。山田尚子監督は本作が劇場長編4作目。何気に全作観てます…