鶴見名所巡り

鶴見名所巡り その46 二ヶ領用水路跡

幕府代官小泉次太夫によって、慶長2年測量を開始、同16年に15年に及ぶ大工事が完了しました。全長32km、灌漑面積は199haに達し、稲毛領、川崎領あわせて六十ヶ村の耕地を潤しました。この貴重な用水も耕地が工場、住宅などに変わり、本来の用途を失い埋め立…

鶴見名所巡り その47 日東緑地・日東浜公園

第1次大戦による経済界の活況から、町田村潮田海岸から川崎町八丁畷付近の間に運河を開き船航運輸の便を計画し、工場用地事業の推進をしました。その後、工業界が不振となり工場用地は住宅地に変更され、運河は埋め立てられました。埋立の跡地を、「日東緑地…

鶴見名所巡り その44 生麦事件参考館・発生場所

近代日本の幕開けとなった生麦事件は、文久2年(1862)8月21日、薩摩藩島津久光の行列が生麦村(生麦4-25付近)を通行中、馬に乗ったイギリス人と鉢合わせとなり、不幸な事件が発生しました。平成6年、地元の浅海武夫氏が生麦事件に関する国内外の資料を収集…

鶴見名所巡り その45 生麦事件碑

鶴見の黒川荘三(鶴見神社宮司)は事件が風化しつつあるのを憂いて、明治16年(1883)、4人のイギリス人のうちリチャードソンが落命した場所に事件碑(横浜市登録文化財)をたてました。碑の撰文は「西国立志篇」の翻訳で知られる中村正直(敬字)です。毎年…

鶴見名所巡り その42 東漸寺

真言宗智山派。寛治元年(1087)、醍醐寺三宝院の勝覚法印により建立。ご本尊は大日如来で江戸初期の作です。境内には故大川常吉氏の石碑があります。関東大震災の時、朝鮮人暴動のデマが流れ、一般市民が大挙して朝鮮人を殺害するという事件が起きました。…

鶴見名所巡り その43 生麦魚河岸通り

徳川幕府以来、御菜八ケ浦のひとつとして、江戸城に菜・肴を定期的に献上していました。文政11年には、生麦村242軒の内60軒が漁業に従事していました。明治中期には、ノリと貝の養殖が中心となりましたが、明治末頃から始まった海岸の埋立で漁業は衰退し、昭…

鶴見名所巡り その40 電気の史料館

昭和26年(1951)に東京電力が創立し、平成13年(2001)に創立50年を迎えたことから、これを記念として開館しました。我々の生活には無くてはならない電気の歴史を紹介する博物館です。江戸〜明治中期までの日本人と電気の出会い、明治中期からの火力発電、…

鶴見名所巡り その41 トゥイニー・ヨコハマ

横浜火力発電所は、地域と調和した都市型発電所であり、地域の方々のコミュニケーションの場としてトゥイニ−・ヨコハマを平成9年に開館し、電気の仕組みや不思議、エネルギーについて遊びながら楽しく学べます。シンボルのツインタワー(排気塔)は地上200m…

鶴見名所巡り その38 鶴見橋関門旧跡

鶴見橋の名称は第一京浜国道に架けられたコンクリート橋の方に取られ、今は鶴見川橋と変わりました。安政6年の横浜開港以来、外国人に対する殺傷事件が度々発生したため、不審な浪士や旅人を取り締まるため、鶴見橋の袂に関門が設けられました。その跡地に「…

鶴見名所巡り その39 寺尾城址

信濃の豪族諏訪三河守が鶴見の寺尾に進出してきて以来、諏訪一族が居城を構えていましたが、甲斐の武田信玄が小田原城を攻撃した際、落城したといわれています。今では宅地化されたものの、城の一部である空堀、土塁、くるわ跡が残されています。貴重な遺構…

鶴見名所巡り その36 鶴見神社

古くは杉山明神といい、大正9年、鶴見神社と改称しています。創建は推古天皇の代と伝えられています。現在の社殿は明治33年の火災のため、大正4年に再建。鎌倉時代から例年正月16日の杉山祭でとりおこなわれていた田祭神事は明治初年に廃絶してしまいました…

鶴見名所巡り その37 鶴見配水池

鶴見の高台に飲料水を送るために昭和12年(1937)建築されました。高さ約26m、直径8.5m、貯水量680立方メートルの配水塔は、「ねぎ坊主」の愛称で親しまれています。配水池の広い敷地の木々が、四季折々の表情を見せてくれます。区内外からも遠望でき、ラン…

鶴見名所巡り その34 鶴見川起点

河川の起点(0.0km)に当たる鶴見川河口干潟対岸のこの地点は、川沿いから富士山と河口を眺望できるスポットです。階段護岸や水辺の散策路も整備され、釣り船等が行き交い釣り人や水鳥も見られ、多くの人々が河口の風景を楽しむことができるようになりました…

鶴見名所巡り その35 鶴見川親水スポット

ここは鶴見川が大きく蛇行していたところを、河川改修によって、川沿いに佃野公園や鶴見川漕艇場(北部第一水再生センター)、鶴見スポーツセンターができています。堤防天端は散策やサイクリングなどに利用されており、この一帯は下流部の親水スポットとな…

鶴見名所巡り その32 鶴見つばさ橋

翼を広げて鶴が舞い立つような美しい形をした橋は平成6年(1994)大黒ふ頭と扇島の間に完成しました。鶴見航路を横断する全長1020m、海面からの路面の高さ57m、主塔の高さは183mです。逆Y字型の世界最大級の一面吊り斜張橋として、鶴見の新しいシンボルとな…

鶴見名所巡り その33 鶴見川河口干潟

鶴見川河口の右岸は、いつしか干潟が形成されここにカニや稚魚などの多くの生きものが生息し、現在では貴重な河川環境となっています。2007年6月に生麦の築堤工事が完了し、多くの人々が鶴見川にふれられるよう、この貴重な河口干潟を残しながら親水広場が整…

鶴見名所巡り その30 鷹野大橋

鶴見川と矢上川が合流する地点で、上流に向かって河川敷が連続し、鷹野大橋及び鷹野人道橋からは、広々とした河川空間と一体となった富士山を見ることができます。水辺にはアシ原が広がり多くの魚やカニ、水鳥等が生息し、鶴見川下流域の貴重な自然環境が残…

鶴見名所巡り その31 彫刻群

JR鶴見駅東口から潮鶴橋にかけて現代彫刻11点が点在します。「三つの扉」「とろける立方体―9302」「Family'93」「風きらめく」「何をしているの?」「億万年の骨の詩」「循環源象−鉄−No16」「ハウススカルプチャ」「ブッキラボ−」「大地の刻−風景の門」「旅立…

鶴見名所巡り その28 専念寺

浄土宗。はじめは観音堂でしたが、のちに京都知恩院大僧正によって一寺となったといわれます。今も本堂に定朝作、紫式部の念持仏と伝える千手観音が祀られています。什物に富士浅間宮のご神体で、開創の由来となっている夜光石があります。(鶴見みどころ80よ…

鶴見名所巡り その29 大黒大橋

大黒町と大黒ふ頭を結ぶ斜張橋で、昭和49年に竣工しました。ここからは横浜港を一望することができ、客船と大さん橋、みなとみらい地区、その背後に丹沢山系と富士山を望む様は正に絶景です。そして、ダイヤモンド富士も見ることができます。平成16年に「関…

鶴見名所巡り その26 獅子ヶ谷せせらぎの小径

「せせらぎの小径」は自然の景観が残されている河川の源流地域などにおいて、訪れる人々に「うるおい」と「安らぎ」をもたらす水辺づくり「小川アメニティ事業」として、横浜市が昭和63年度(1988)に実施したものです。ここは、西谷広場の池から横溝屋敷手…

鶴見名所巡り その27 入江川せせらぎ緑道

国道1号線響橋の横浜側を水源とする入江川は、昔は水田耕作、野菜洗いに利用され、小魚も住む清流でした。昭和に入ると、一般家庭からの廃水で川は汚染されました。その後、下水道の整備で水質は改善されましたが、水量が少なく人を遠ざける川になりました。…

鶴見名所巡り その23 正泉寺

真言宗智山派。寛永元年(1624)の開創。本尊は海中より出現したといわれる薬師如来坐像です。門前に慶安5年(1652)橘樹郡生麦村の文字が刻まれた石地蔵があります。境内には浦名主十左衛門の墓、お心中様の供養碑、亀の供養碑があり、むかし、漁村の寺であ…

鶴見名所巡り その24 真福寺・末吉不動

天台宗。本尊は不動明王、慈覚大師円仁が貞観年中(859〜864)に開創したといわれています。本堂の背後にある不動塚は、慈覚大師による手植えの松の遺跡といわれ、松は天保のころ枯れてしまい、その跡に不動明王降臨霊跡の碑が建てられています。この不動尊…

鶴見名所巡り その25 末広水際線プロムナード

横浜サイエンスフロンティア、環境エネルギー館等の建物が建ち並ぶ末広町の突端にある遊歩道です。目の前につばさ橋、大黒ふ頭、遠くにベイブリッジ等の眺望が素晴らしい。(鶴見みどころ80より) 釣りスポットにもなっています。後ろに見える二本の煙突はトゥ…

鶴見名所巡り その21 成願寺

曹洞宗。馬場町建功寺二世和尚の開創です。元和年間に鶴見の二見台に移転したといわれています。明治39年に、広大な寺地を大本山總持寺移転建設地に献納して、大正元年現在地に移転。大本山總持寺の山内寺院として貫首禅師のご晋山の際には案下処とする習わ…

鶴見名所巡り その22 松蔭寺

臨済宗。鎌倉建長寺第三十世仏寿禅師が、建武元年(1334)に開創と伝えられています。仏寿禅師の墓は墓地の中ほどにあります。当寺は数度の火災のため、什宝旧記を失ってその沿革などは、はっきりわかりません。寺宝に銅像阿弥陀如来坐像があります。奈良時…

鶴見名所巡り その19 獅子ヶ谷市民の森

面積18.5ha、昭和50年に横浜市が減少する緑を守り、自然をそのままの形で後世に残すため、地権者約40名の協力を得て開設しました。樹木は常緑、落葉、植栽の針葉樹、樹齢100年以上のヤマザクラ等、野草ではスミレ、ヒトリシズカ等、豊富な植物類が、虫や鳥を…

鶴見名所巡り その20 蛇も蚊も祭り

毎年6月第一日曜日に本宮の道念稲荷社と原の神明社の二箇所で行う伝統的な祭りです(横浜市指定無形民俗文化財)。茅で20m程の大蛇を作り、この大蛇を担いで、「蛇も蚊も出たけ、日和の雨け」と掛け声をかけながら町内を練り歩きます。疫病退散・海上の安全…

鶴見名所巡り その17 汐入公園

潮田地区の区画整理事業によって生まれた緑の多い公園です。近くの汐入小学校脇の歩道にドイツ・ハンブルグ市の「桜の女王」が来訪したときに記念植樹した「ソメイヨシノ」があります。かっては、多くの桜の樹も見られましたが、産業道路・高速道路の騒音の…