今さらですが、読みました。
映画化・漫画化もされている評判の作品だけあって、とても面白かったです。
※ネタバレ注意
武士道シックスティーン
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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主人公二人のキャラクターがとても魅力的。ストーリーも「青春ど真ん中!」という感じで好感がもてます。
各章ごとに磯山香織・甲本(西荻)早苗それぞれの一人称で話が進むのですが、二人の性格の描き分けが巧みで、またストーリーが若干重複している部分があり「相手方がこう思っていたんだ」という事が分かる上手い構成になっています。
武士道セブンティーン
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 文庫
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「武士道」とは?が今作のメインテーマ。
物理的に距離が離れている為、二人の絡みが少なく物足りなく感じる人もいるかもしれません。
不良学生退治や果たし合いなど、やや劇画チックな展開も。
武士道エイティーン
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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今作は、主人公二人の視点の他に早苗の姉・緑子、香織の師匠・桐谷玄明、早苗の剣道部顧問・吉野、二人の後輩・田原美緒の視点で語られるスピンオフ4エピソードが収録(それぞれの「18歳」が描かれています)。
物語の奥行きが広がったか散漫になったかは意見の分かれるところだと思いますが、前二作で香織と早苗の関係性・二人の「武士道」の答えがある程度固まっているのでこの構成も致し方の無いところでしょうか。
もちろん最後のインターハイ場面は盛り上がりますし、エピローグも二人の今後を想像させてくれて読後感はとても素晴らしいものでした。