さよならフットボール 感想

さよならフットボール(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

さよならフットボール(2)<完> (KCデラックス 月刊少年マガジン)

傑作。2010年の刊行ですが、なでしこジャパンの活躍で女子サッカー人気が高まっている昨今、是非もう一度注目されて欲しい作品です。

主人公の恩田希（おんだ のぞみ）は14歳の中学生。サッカー部に唯一の女子選手として所属しています。
抜群のサッカーセンスを持ちながらも、「女」という理由で試合に出場させてもらえない彼女。
少年サッカー時代に一緒にプレーしていた男子達との間に徐々に広がるフィジカルの差。
希は14歳という現在が、男子と対等にサッカーがプレー出来る最後のチャンスだと考えています。

次の新人戦にどうしても出場したい彼女。
理由は相手チームのキャプテンで、かつて自分がサッカーを教えた幼馴染から「女のお前は俺に敵わない」と言われたから。

直前の紅白戦で活躍するも、結局登録メンバーに選ばれなかった希はついに強硬手段に出ます。
その方法は、一学年下でチームのレギュラーの弟との替え玉出場。
ついにフィールドに立った彼女はどんなプレーを見せるのか？

ここまでが1巻の内容。物語がさらに加速する2巻は是非実際に読んでみて下さい。
胸躍るストーリー・魅力的なキャラクター・躍動感のあるサッカー描写、そして淡い恋・友情・少年少女の成長譚…青春の全てが詰まっています！
全2巻とコンパクトにまとまっていて手に取りやすいと思います。おすすめ！

四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

作者の新川直司さんの最新作がこちら。
ピアノが弾けなくなってしまった元・天才少年と奔放なヴァイオリニストの少女の出会いから始まる青春ストーリー。
こちらも傑作の予感です。