ラッシュ/プライドと友情 感想

  
miyearnzzlabo.com
2014年公開。
子供の頃(70年代)「スーパーカーブーム」というものがありました。私もご多分にもれずランボルギーニカウンタックフェラーリ・ベルリネッタボクサーに夢中になっていたのですが、レース自体にはあまり興味が行かず、日本でいわゆる「F1ブーム」が起きたのももう少し後の90年代(アイルトン・セナアラン・プロストナイジェル・マンセル、新人の頃のミハエル・シューマッハなどがいましたね)だったようです。ただそんな私でもニキ・ラウダの名前は記憶に残っています。
この作品はそのラウダともう一人のレーサー、ジェームス・ハントが繰り広げた1976年の伝説的なチャンピオン争いを描いたものです。

監督はロン・ハワード。過去作では『ウィロー』『バックドラフト』『アポロ13』『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』を観た事がありますが、手堅いベテラン監督といったイメージで正直受ける印象は「つまらなくはないが地味」。
しかし本作は傑作でした。
まず、ストーリー自体が素晴らしい。対照的なキャラクターの二人のライバル関係、レースでの大クラッシュ、最終戦までもつれ込んだ優勝争い(しかも決戦の舞台は日本!)と史実とは思えない程ドラマティックです。
そして二人を演じたクリス・ヘムズワース(『マイティ・ソー』)とダニエル・ブリュール(『イングロリアス・バスターズ』)※本人たちにソックリ!。どちらも敵役にすることなく魅力的なキャラクターに仕立てていました。
とにかく初見ではツッコミ所が見当たらないほど笑い、興奮し、感動。
強いて挙げるなら邦題かな。「友情」という言葉が陳腐に聞こえる程二人の関係性が素晴らしかったです。


↑この映画はけっこう好きです。
↑『アベンジャーズ』の、と言った方が解りやすいかな?
↑ヒロイン・ショシャナに惚れるナチの英雄を演じていました。