新海誠監督の評判は以前から聞いていたのですが、恥ずかしながら作品を一本も観た事がなかった為予習を兼ねて慌てて『秒速5センチメートル』を観賞。
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- 発売日: 2008/04/18
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ただ、シンプルなキャラクターデザインやストーリーは私には少々物足りなかったのも事実です。
そんなこんなで本日観賞して来た『君の名は。』
これは傑作といっても良いのではないでしょうか。
以前、宇多丸さんが「アーティスティックな監督はエンターテイメントとしての『型』があった方が最良のバランスの作品が出来る」といった趣旨の発言をされていましたが、まさにその通りで、男女の入れ替わりもの・タイムリープもの(ネタバレ反転)といったある意味使い古された王道ストーリーと新海監督の作家性が上手くマッチングし、一級のエンターテイメントに仕上がっていたと思います。
出演者も後期の宮崎駿監督や細田守監督作品のように本職の声優を殆ど使わないという事もなく、メインは俳優陣で固めながらも脇には一線級の声優を起用しているのにも好感が持てました(プロモーションを考えると難しいのかもしれませんが、欲を言えばもう少し人数のバランス・メイン級にも混在しているとベストですが)。
俳優陣
多くのアニメ映画に出演。正直『サマーウォーズ』の演技は「う〜ん」という感じでしたが、今回は男女の使い分けをしなければいけない難しい役どころを上手く演じていたと思います。
『おおかみこどもの雨と雪』ではほんのチョイ役で、実質初めてとは思えない位違和感が無かったです。
こちらも『コクリコ坂から』よりも上手くなっており全く違和感ありませんでした。
※他にも勅使河原克彦役の成田凌さんも本職はモデル・俳優なのですが、てっきり声優の方だと思ってました。
声優陣
よく「本職の声優は演技がアニメアニメしているから使われない」といった話を聞きますが、それって演出のニーズに応えているだけで、当たり前ですが彼らはプロなので色々な演技が出来ると思うのですが…。
三葉の親友・早耶香役。いわずと知れた『魔法少女まどか☆マギカ』の主役の方です。
監督はインタビューで、今後2〜3作はこのままエンターテイメント路線の作品を作りたいと仰っていたので非常に楽しみです。