勝手にふるえてろ 感想


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『500日のサマー』(09年)に影響された映画ってたくさんあるけど、「勝手にふるえてろ」がベストだった。妄想ばっかりで現実や人の心を見ない人を描いててね。掃除のおばさんに初めて話しかけるところとか感動したもん。あれは松岡茉優じゃなきゃできないと思う。TVの『コウノドリ』(15~17年)もよかったよ。あと、『勝手にふるえてろ』ってどういう意味かと思ったら、西野カナの歌で「会いたくて会いたくて震える」ってフレーズがあって、それに対して綿矢りさが「勝手にふるえてろ!」と思って書いたって話がいちばんすげえと思った。(町山智浩/映画秘宝2019年3月号)

2017年公開。
兎にも角にもこの映画が初主演(意外)となる松岡茉優さんに尽きますね。
彼女に対する個人的イメージは『桐島、部活やめるってよ』で魅せた
腹立つ女の演技が上手すぎる二大女優」(笑)の一人だったのですが、

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

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↓もう一人は『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ! 』のリース・ウィザースプーン
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この作品では男の私でも思わず共感してしまう「周囲と人間関係が構築出来ない、でもどこにでもいそうな普通の女性」を見事に演じ切っていたと思います。
ストーリーの方も序盤のコミカルさから終盤につれて「痛い」展開へと進んでいくところは胸に刺さりまくりましたし、主人公がちゃんと人と向き合って一歩踏み出すラストも素晴らしかったです。
一番印象に残ったのは松岡さんの歌唱も素晴らしいミュージカルシーンでしょうか。
なんとなく『愛のむきだし』の「コリント人への手紙」のシーンと似たエモーションを感じたのですが、調べたらこの作品にも松岡さんが出演していてビックリ!
満島ひかりさん演じるヒロインの親戚の子の役です