オースティン・パワーズ 感想

 

ウェイン町山の名は『ウェインズ・ワールド』から頂戴したんですが、元祖ウェインことマイク・マイヤーズが自作自演でブチかました大バカ映画。サイケとフリーセックスの60年代ロンドンでモテモテだったスパイ、オースティン・パワーズ(マイヤーズ)が、90年代に冷凍冬眠から甦る。パワーズは『国際諜報員』のマイケル・ケイン風の黒ブチ眼鏡をかけ、『007カジノロワイヤル』の主題歌がかかると作曲者バカラック自身が登場し、敵の基地は『電撃フリント』風。ボンド・ガールならぬパワーズ・ガールのエリザベス・ハーレイは『おしゃれマル秘探偵』のエマ・ピール風で、セリフは『ワイルド・パーティ』でエンディングはアントニオーニの『欲望』、主題歌はマージー・ビート!これが泣かずにいられるか!(町山智浩/映画秘宝ベストテンなんかぶっとばせ!!)

1998年の公開から実に約20年の時を経ての初観賞です。
監督のジェイ・ローチは本作がデビュー作。日本での知名度はそれ程でもないですが本国ではコメディ作品を中心に多数のヒットを飛ばしています。

主演のマイク・マイヤーズは映画デビュー作の『ウェインズ・ワールド』のヒットで注目を集め、『シュレック』では主人公の声優、他にも『イングロリアス・バスターズ』や最近では『ボヘミアン・ラプソディー』に出演しています。

さて作品の内容の方は、宿敵を追うため1960年代から冷凍睡眠で1990年代に甦ったオースティン・パワーズが巻き起こす「お馬鹿スパイコメディ」なのですが、世代間ギャップで笑わせるというよりは「これ当時でもどうだったんだ?」と思わせるくだらない(笑)ギャグのオンパレードです。しかしながら60年代サイケファッション等の衣装を眺めたり、あまりにも有名なクインシー・ジョーンズの「ソウル・ボサ・ノヴァ」等の楽曲を聴いているだけでなんとなく最後まで楽しく観れてしまいました(笑)。

Soul Bossa Nova