劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~ 感想

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※ビミョーにネタバレあるかもです
本作は武田綾乃の小説を原作に2015年に第一期(13話)、翌2016年に第二期(13話)が放送されたTVアニメシリーズの続編の完全新作映画です。私はTVシリーズのみ視聴(ちなみにここ10年で五指に入る位好き)で、原作及びこの映画と同時間軸のスピンオフ作品『リズと青い鳥』は未見なので、的外れな感想もあるかもしれませんがご容赦下さい。

※演奏シーンの希美とみぞれを見て、「『リズと青い鳥』観とけばもっとエモーショナルに感じられたんだろうな」と後悔したので未見で余裕のある方は先に観ておく事をおすすめします。

結論を先に述べると面白かったです。少なくともTVシリーズを好意的に見ていた方なら間違いなく満足出来るのではないでしょうか。
先輩となった久美子たちの姿や、秀一との関係の変化、そして圧巻の演奏シーンといった、ファンが続編で見たかったものをしっかり期待通りに見せてくれたと思います。
しかしながら不満点を挙げるとすれば、やはり上映時間が短すぎるところでしょうか。この作品は群像劇の側面もあるので、出番が少なかったり、人物の掘り下げが十分出来なかったキャラクターも多かったように思います。特に新入生に関しては馴染みが無い分、メインの久石奏雨宮天)でさえそう感じてしまいました。
↓新キャラクターの低音パート新入生4人(。いずれも主役経験のある声優陣で固めてきましたね。
   
既存のメンバーで、そのあおりを一番受けたのは「デカリボン先輩」こと部長の吉川優子ではないでしょうか。

1期でのヒール(悪役)としての大活躍から、2期ではまさかの人気爆上げ・最終的に新部長となった彼女ですが、本作ではその部長としての苦悩や成長はほとんど描かれませんでした。これはうがった見方かもしれませんが、きっと制作されるであろう続編で「次の部長」の奮闘を描く為にネタが被らないようにオミットされてしまったような気がします。
回想シーンとかでそのあたりが描かれるといいですね。

ちなみにTVシリーズ1期(約260分)→原作1冊相当

TVシリーズ2期(約280分)→原作2冊相当
 
リズと青い鳥』+『誓いのフィナーレ』(約190分)→原作2冊相当
  
らしいので、最終章はせめて二部作にして欲しいところです。