フォードvsフェラーリ 感想

 

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2020年公開。監督はジェームズ・マンゴールド。今回が11作目となるベテランです。
彼の作品で私が最初に観たのは『ナイト&デイ』。次が『ウルヴァリン: SAMURAI』で、正直2作品とも微妙だったのですが、前作の『LOGAN/ローガン』は傑作でした。

まさに職人監督と言うべき、手がけたジャンルの多彩さ
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主人公のキャロル・シェルビーを演じるのはマット・デイモン。言わずと知れた大スター。一番有名なのは『ジェイソン・ボーン』シリーズでしょうか。ちなみに2016年公開の『オデッセイ』は2010年代マイベストです。
 

そしてもう一人の主人公ケン・マイルズを演じるクリスチャン・ベール
…実はずっとマシュー・マコノヒーと勘違いしてました(汗)。
二人の共通点は、役作りの為に激しい減量を行った事。結果ベールは『ザ・ファイター』でアカデミー助演男優賞を、マコノヒーは『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー主演男優賞をそれぞれ受賞しました。
 
<増量もやったから俺の方がスゴいぞ!

感想の方ですが、もちろん面白かったです。迫力のレースシーンだけでなく、主人公二人の友情や「組織vs個」という現代にも通じるテーマを盛り込んだドラマ部分も良く出来ていましたし、役者陣の演技も素晴らしかった。

ただ、良い出来なだけに細かい部分が少し気になってしまいました。それはクライマックスのル・マン24時間耐久レースのシークエンスにおいてなのですが、まずはタイトル問題とも絡んでくる「フェラーリ側の描写不足」。せっかく敵のエースドライバーが良いキャラしてそうだったので、ワンシーンだけでも彼をメインで見せておけば最後のデッドヒートがより盛り上がったのではないでしょうか。
もう一つは「シェルビーの妨害工作」。まあ2回目はフェラーリ側の難癖に対する意趣返しと言う事で許容出来ますが、1回目のはただ観客を不快にさせただけのような気がします。

でも結局そう言った細かい不満点を吹き飛ばせるかどうかは、メインであるレースシーンにその人がどれだけのめり込めたかによるのでしょう。F1ブームやスーパーカーブームを経験していたり、もっと言えば「車」に憧れを抱いた世代かどうかで違ってくるのかな、とオッサンは思いました。

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