最'新'絶叫計画 感想

  

レイジング・ブル』のパロディに世代的に泣いた。(町山智浩/映画秘宝2002年3月号)

2002年公開。監督はコメディアンでもあるキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ。本作が初見ですが、やはりコメディ映画を多く撮っている人みたいですね。
この作品は前作『最終絶叫計画 』のヒットを受け制作された第二弾で、その後監督は変わりましたが4作目まで作られました。
  

こういったパロディ映画って、過去には『裸の銃を持つ男』や『ホット・ショット』などが日本でもヒットしましたが、最近はあまり公開されなくなってしまいましたね。やはり近年のメディアの多様化・細分化によって「誰もが知っている大作映画」が少なくなったのが要因なのでしょうか。
 

実際に私も26本(ウィキペディア英語版)の元ネタ中、分かったのは10本位だったのですが、それよりも映画が単純に面白くない
ギャグがつまらないのは時代もあると思いますが、編集のテンポがやけに悪い。あと上映時間も短く感じました。

…と思ったら衝撃の事実が。

なんとこの作品、日本公開時に83分の上映時間中約20分のシーンがカットされたとの事。
なんでもメインキャストの一人、クリス・エリオットのキャラクターが障害者を侮辱している為、彼の出演箇所がごっそり削られてしまったようです(だったら公開するなって話ですが)。
しかも日本版ソフトもカットバージョンが収録されてしまい、2016年に配信がスタートするまでオリジナル版を見る事が出来ませんでした。

そこで仕方なくamazonビデオで再度観賞。
カットされたキャラクターの描写はまあ褒められたものではありませんでしたが、全体としては普通に面白かったです。字幕も翻訳し直されており、ギャグも大分笑えるようになっていました。

…と言う事で、この映画を観ようと思っている方は絶対にソフトではなく配信で観るようにして下さい!
※ネットフリックスには吹き替え版もあるようです。