ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 感想

  

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いったんどん底に落ちたジェームズ・ガンマーヴィン・ゲイの歌声と共に復活!(町山智浩/映画秘宝2015年3月号)

2014年公開。
2010年代の映画界を席巻したMCU。第1作目の『アイアンマン』から23作目の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の中で、個人的には1番好きな作品です。

監督のジェームズ・ガンは1996年にトロマ(Z級)映画『トロメオ&ジュリエット』でデビュー。その後は『スリザー』(2006)、『スーパー!』(2010)と一部で評価を受けつつも興行的には苦戦を強いられていたのですが、本作でまさかのビッグバジェット映画に大抜擢、見事結果を出しました。
  

役者陣に目を向けると、まずはガーディアンズのリーダー、スター・ロードを演じるクリス・プラット。『マネー・ボール』や『ゼロ・ダーク・サーティ』の脇役で多少存在感は見せていましたが、やはり本作で大抜擢。その後『ジュラシック・ワールド』や『マグニフィセント・セブン』等にも出演し一躍トップスターに。
私生活でも先日第一子が誕生。奥さんはアーノルド・シュワルツェネッガーの娘なんだそうです。父親がクリス・プラットで祖父がシュワちゃんってすごいですね(笑)。

他のメンバーはガモーラ役に『アバター』のゾーイ・サルダナ。彼女は『エンドゲーム』と併せて世界歴代興行収入1位と2位の両作品に出演している事になります。

ドラッグスを演じるのは元プロレスラーのデイヴ・バウティスタ。彼も本作の出演をきっかけに『007 スペクター』や『ブレードランナー 2049』といった大作に出演しました。
 

残りのメンバー、ロケットとグルートにはそれぞれブラッドリー・クーパーヴィン・ディーゼル。二人ともそのままヒーロー役が出来そうなビジュアルなのに声の出演だけと言うのは何だかもったいないですね。
 それにしても主役チーム5人中2人がCGというのも技術が進歩した現代だからこそですね。

さて、前置きが長くなってしまいましたが本編の感想としてはシリーズ1作目、しかも他のMCU作品と違って宇宙が舞台の為余計なクロスオーバーを考えなくて良かったのもあって一本の映画としての完成度が非常に高いと思います。
物語を進行させながら各キャラクターの背景や内面をスムーズに説明して行く演出の上手さや、多くの場面展開やアクションをテンポよく見せていく編集も見事。
そして何と言っても革命的な音楽使いの斬新さ。後発の作品に与えた影響は非常に大きいのではないでしょうか。

まあ、そんな細かい事はさておき、とにかく単純に楽しい!

…2017年公開の続編も大ヒット。しかし3作目は監督の例のツイート騒動からの解雇→復帰騒ぎで大幅に公開が遅れる事になってしまいました。
が、怪我の功名か復帰前に契約した『スーサイド・スクワッド』のリブートが来年公開予定となっており、こちらも楽しみです。