「ラブロマ」の深イイ台詞

ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)

ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)

ラブロマ」は、「月刊アフタヌーン」と言うややマニア向けの雑誌で連載されていた作品です。
アニメ化・ドラマ化もされていないのでご存知ない方も多いと思います。

  • ストーリー

高校1年生の女子・根岸さんは、
ある日突然見ず知らずの隣のクラスの男子・星野君に教室で告白されます。
彼は思った事を何でも正直に口にしてしまう変わり者でしたが、
星野君の積極的なアタックに彼女も根負けし、二人は付き合い始めます。
不器用な二人が、周囲を巻き込みながら少しずつ成長して行く物語。
この作品の主人公・星野君の言動は常にど真ん中ストレート。イイ台詞をたくさん言うので、いくつか紹介してみたいと思います。

2匹のロバがいました 1匹は家畜のロバで重い荷物を背負っていました 1匹は野生のロバで裸です そんな2匹のロバが出会いました 野生のロバが家畜のロバに尋ねます 「そんな荷物を背負って重くはないの?」 家畜のロバが答えます 「重い」って何さ? 根岸さんが野生のロバで俺が家畜のロバです 家畜のロバ(オレ)は野生のロバ(ネギシサン)に出会って思い出したんです 俺も元々は荷物なんか背負っていなかった 本当の自分を 根岸さんといると俺が俺でいられるんです

最初の遊園地デートで観覧車の中の沈黙に耐えられなくなった根岸さんが「なんかしゃべってよー!!」と言うと星野君がおもむろに話し出します。
実は以前の星野君は感情を表に出すのが苦手だったのですが、合格発表の時に泣いて大喜びする根岸さんに一目惚れし、彼女のようになりたいと何でも思った事を正直に口にするようになったのでした。

根岸さんはなんでも言ってくれるから好きです 不満があれば言ってくれるし 怒れば殴って 哀しければ泣いて わかりやすく関係がもてます 俺も根岸さんも確かにここにいるんです だからわかり合いたいんです こうやってなんでも話していけたら 俺達は 無敵のカップルですよ

「今までケンカしたことあるかないか」と言うしょーもない理由でケンカした二人。しばらく口をきかないと怒ってしまった根岸さんに対して、星野君はなんと全校放送で自分の思いを伝えると言う作戦で無事仲直り。次のデートの時、いつも強情張ってごめんと謝る根岸さんに対して星野君は上の台詞で応えました。

おこがましい言い方ですけど 俺は杉本さんを傷つけてしまったと思うんです 杉本さんは言ってきてくれたからわかったけど 俺達知らずにいろんな人に迷惑かけてるかもしんないですよね そういった見えるもの見えないものの上に 俺達の平和な日常がのっかってるかと思うと 俺達幸せにならないとダメですよ

星野君の事が好きな、杉本さんと言う女の子が登場します。「どうにもなんなくても星野くんのことが好きです」と言う杉本さんに対し、「俺もどうしようもないくらい根岸さんが好きなんです 本当にごめんなさい」とキッパリ断る星野君。二人きりになった後、杉本さんの事を気にする根岸さんに対しての台詞。

あなたは砂漠を歩いています 横にはあなたの一番大切な人がいます 二人とも今にも死にそうな位ノドがかわいています そこにコップ一杯の水が現れました あなたはどうしますか? 俺は一人で飲みほしてしまうと思うんです そんなことしたくないと今は思うけど 多分一人で飲みほすでしょう でも変われます 今はムリでも変われるはずです 俺 根岸さんに会えて 変われましたから

初めてのクリスマスイブに星野君は風邪で寝込んでしまいます。見舞いに来た根岸さんですが、「一緒にいれて嬉しい」と言う星野君に対し、「せっかくのクリスマスなのに…」と自分の事しか考えていなかった事を悔いて泣き出してしまいます。それを見た星野君は朦朧とした意識の中で例え話を始めるのでした。

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ここで紹介した台詞は物語前半のほんの一部です。
文章だけでは伝わりづらいシーンや、
後半は星野君の影響を受けて根岸さんもイイ台詞を連発します。
どれか一つでも気に入った台詞が有ったら、是非本編を読んでみて下さい。
全5巻と、長くなり過ぎずに良くまとまっている作品です。

ラブロマ(2) (アフタヌーンKC) ラブロマ(3) (アフタヌーンKC) ラブロマ(4) (アフタヌーンKC) ラブロマ(5) <完> (アフタヌーンKC)
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感想