- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09/30
- メディア: ペーパーバック
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原作は手塚治虫「鉄腕アトム」のエピソード、「地上最大のロボット」。
これに浦沢直樹がオリジナルストーリーを加え、見事にリメイク。
ロボットの「心」や「人権」という大きなテーマを、ミステリーやサスペンスを絡めながら描いています。
- この作品は
世界最高水準のロボット・スイスのモンブランと、ドイツのロボット法擁護団体の幹部・ランケが同時期に何者かによって殺害された。
二人の遺体には二本の「角」のようなものが突き立てられており、ユーロポールの刑事で世界最高水準のロボットでもある主人公・ゲジヒトが捜査に乗り出す…
- 7体の世界最高水準ロボット
何者かに狙われる、大量破壊兵器となりうる高性能ロボットたち。それぞれが魅力的なキャラクターをしています。
モンブラン(スイス)
最初の犠牲者。アルプスの山岳ガイドや遭難者の救助をしていた。
ノース2号(スコットランド)
軍事用ロボットだったが戦争に嫌気がさし、隠居した老作曲家の執事を勤めていた。
ブランド(トルコ)
ロボット格闘技のチャンピオン。家庭を持ち、子供たちの良き父親でもあった。
ヘラクレス(ギリシャ)
格闘ロボットで、ギリシャの国民的英雄。ブランドとは過去4連続無効試合と、実力の拮抗した良きライバルだった。
ゲジヒト(ドイツ)
本作の主人公。ユーロポールの特別捜査官で、数々の難事件を解決して来た。ロボットが見るはずのない「悪夢」に悩まされている。
エプシロン(オーストラリア)
徴兵拒否や戦災孤児を引き取り育てるなど、他のロボットとは一線を画している。光子エネルギーを操り、7体の中でも最強の部類に入ると思われる。
アトム(日本)
言わずと知れた日本の国民的ロボット。本作では脇役を演じ、また原作とは違い人間そっくりの外見をしている。
- 人間側で印象に残ったキャラクターは、アトムの開発者・天馬博士でしょうか。
人間・ロボットどちらにも与せず、また善悪を超越した謎の人物として描かれています。
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原作は未読なので、読んでみたくなりました。
また、いつか日本の特撮技術がハリウッド並みになったら、是非映画化して欲しいと思います。
浦沢作品としては全8巻と比較的短くまとまっており、おすすめします。
- 第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞
- 平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞
- 宝島社「このマンガがすごい!」2006年版オトコ編1位