富士山さんは思春期 感想

久しぶりの掘り出し物(でも、書店で平積みになってたからもう結構有名な作品なんですかね)。


主人公の上場勇一(かんば ゆういち)は部員3名の弱小バレー部に所属する中学2年生。
ある日、同じバレー部員の仲間たちとの悪ふざけから学年のマドンナの着替えを見ようと女子更衣室を覗いたところ、偶然身長181cmの女子バレー部(こちらは県大会準優勝の強豪)のエース・富士山牧央(ふじやま まきお)の身長以外の大きいモノを見てしまいます。



富士山さんはその長身と、それをからかってくる男子には暴力も辞さない活発さから周りからは女の子として見られていません。
その日の放課後、あるきっかけで一緒に帰る事になった二人。すると、通りすがりの小さな子が富士山さんを見て「大きい」と一言。


一瞬固まる富士山さん。
「暴力はマズい」とヒヤッとする上場くん。
しかし、次の瞬間



背の高い女の子は自分の身長にコンプレックスを持っている描かれ方をされる事が多いのですが、
富士山さんの、この天真爛漫さに上場くんは完全にノックアウト。
気持ちが高ぶって思わず「俺たち付き合わね?」と告白してしまいます。
すると、意外にも富士山さんからは「いいよ」との返事が!


と、ここまでが第一話の内容(立ち読み出来ます)。二話目以降は二人の幼い恋がどこか懐かしい雰囲気とともに描かれます。


なおこの作品、新連載時のアオリ文には「思春期エロ&コメディ」となっていましたが、あまり過激な描写は無く、



※夏合宿のエピソードで、お決まりの 女子の部屋に遊びに行く→教師の見回り→布団に潜って隠れる というシチュエーションから、上場くんが暴走するのが今のところ一番の過激シーン


基本的には上場くんが無防備な富士山さんを


こーゆうの


ドキドキしながらガン見するのが定番パターンなので、女性でも抵抗無く読めるのではないでしょうか。


とにかくヒロインの富士山さんの魅力だけで充分読ませてしまうのですが、今後は主人公の上場くんに読者がどれだけ感情移入出来るか(なぜ富士山さんが彼を好きになったのかが今のところ明かされていません。実は二人は幼稚園からずっと一緒なので、今後そのあたりのストーリーが描かれるのでは)に、もうひと化けするかがかかっているように思います。


※この手の作品、男の子の方は「背が低い」のが定番なのですが、上場くんは身長160cmで中二男子のほぼ平均(159.5cm)。ちなみに女子は155cm。富士山さんの規格外の大きさがよく分かります。



↓高身長ヒロインといってすぐに思い浮かぶのはこの二作品。
エル170cm、小泉リサは172cmです

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