トゥモロー・ワールド 感想

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]

　　

『ブレラン』以降マンネリだった近未来描写に突破口。（町山智浩/映画秘宝2007年3月号）

2006年公開。
2027年、原因不明のまま人類には18年間新生児が誕生していない。
希望を失った世界各国は荒廃し、唯一国家の体を成しているイギリスでクライブ・オーウェン演じる主人公が反政府組織のリーダーである元妻からキーという名の黒人少女を安全な場所まで連れて行く為に協力をして欲しいと要請される。驚く事にキーは妊娠をしていた…。

このユニークな設定と、新味には欠けるが重厚なストーリー展開。そしてなにより終盤での約8分間の息を飲む長回し戦闘シーンは圧巻。さらにそこで描かれる敵味方を越え、人々が目にする「奇跡」に感動します。
ＳＦではありますが宇宙人や未来の機械が登場する訳ではないので、ジャンルが苦手な方でも楽しめる作品だと思います。