殺人の追憶 感想

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2004年公開。
「面白い映画」というより「凄い映画」をみたという感想。韓国で実際に起きた連続強姦殺人事件を題材にしています。
冒頭警察の杜撰な現場検証に顔をしかめつつ、ソン・ガンホ演じる刑事のあまりにデタラメな捜査っぷりに苦笑い。序盤はなんとなくコミカルな印象です。
ソウルから応援にやって来た刑事ともめつつ、何人もの容疑者が現れては消えていく中、ついに刑事たちも観客も「こいつが犯人だ」と思う人物が登場。ここから映画のトーンは一気に重く変わっていきます。
しかし決定的な証拠を掴めないまま、新たな犠牲者が…
ここまで来ると、「未解決事件」と分かっていながらも早く犯人を逮捕して欲しいと思わずにはいられません。
そして、最後に突きつけられる無慈悲な結末。
エピローグ。韓国公開当時リアルタイムの2003年まで時間が流れ、既に刑事を辞め別の職に就いたソン・ガンホがラストカットで見せる顔のアップ。
残念ながら3年後の2006年4月に全ての事件の時効が成立してしまいましたが、監督の切なる願いが込められた表情だと私はとらえました。


華城(ファソン)事件は終わっていない~担当刑事が綴る「殺人の追憶」~

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