第9地区 感想

 

町山智浩が映画『第9地区』を語る

宇多丸が映画「第9地区」を激賞!『初めて観る人が羨ましい!』

2010年公開。
今までほとんどの映画でエイリアンはなぜか必ずアメリに飛来するのですが、この作品では南アフリカにやって来ます。しかも侵略や友好が目的ではなく、彼らは難民として収容されます。
南アが舞台というとどうしても差別問題を連想してしまいますし、実際に大きなテーマだとは思うんですが、それを抜きにしてもとても面白く観れました。
まずは前述したように設定が秀逸。宇宙人のキャラクターも良く出来ていて、最初は非常に低能で下品な生物として描かれるのですが、途中親子の宇宙人が登場してからは、一気に観客の感情移入の対象に逆転します。
演出も『クローバーフィールド』のようなドキュメンタリー調からいつの間にか客観的なドラマ映像に。
ここからは正当なSFアクションとして燃える展開に突入。それはクライマックスのパワードスーツ登場でMAXへ。
ラストも想像の余地がいろいろ残っていて良かったです。
監督のニール・ブロンカンプはこれが長編一作目。これからが楽しみです。


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↓私の乏しいSF映画体験の中で、燃えるパワードスーツ展開といえばこれです。