ヒストリー・オブ・バイオレンス 感想

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もしクローネンバーグがちゃんと原作コミックを読んでたらもっと凄い映画になったのに。(町山智浩/映画秘宝2006年3月号)
映画評論家町山智浩アメリカ日記

2006年公開。
平凡に暮らす男が実は殺人マシーンでしたという、一見私の大好物の話。
しかし普通は元特殊部隊みたいなのが多いのですが、この作品の主人公・トムは本物のワル、しかもその過去を家族に隠しているという設定が物語に緊張感を与えます。
リアルな暴力描写、居心地の悪さを感じる夫婦のセックスシーン、この人だけにはつき纏われたくないと思わせるエド・ハリスの怪演、暴力の遺伝子は果たして息子にも受け継がれたのか?等々見所が満載。
唯一物足りなかったのは、マフィアがあっさり壊滅させられ過ぎなところでしょうか。


暴力の連鎖は止められるのか?失われた家族の絆は取り戻せるのか?明確な答は提示されません。
そんな余韻の残るラストも良かったと思います。