宇宙人ポール 感想

  

町山智浩 スピルバーグ公認!傑作SFへのオマージュ「宇宙人ポール」20110812

字多丸が映画「宇宙人ポール」を絶賛

町山智浩の映画塾!「宇宙人ポール」<予習編> 【WOWOW】#65

スピルバーグの映画で育ち、アメリカ映画に憧れ、オッサンになってからアメリカに渡って、映画とは違う本当のアメリカにびっくりする、という主人公たちは、オイラ自身です!ベストワン以外に考えられません。(町山智浩/映画秘宝2012年3月号)

2011年公開。
超面白かった。
サイモン・ペッグニック・フロストコンビの作品を観るのは『ホット・ファズ』に続いて二作目(監督は違いますが)。

本作も様々な映画のパロディ&オマージュに溢れているのですが、今回は『ホット〜』以上にそれらがストーリーの中にすんなり溶け込んでいました。
ともかく「スピルバーグ作品やSF映画は全然詳しくないし…」という心配は御無用!
私だって『未知との遭遇』も『E.T.』も観てません!
一緒に観た家内も『未知との遭遇』という映画が存在する事自体知りませんでしたが、すごく面白かったと言っていました。
ロードムービーとしても非常に良く出来ていますし、さらにホワイトトラッシュやキリスト教福音派など、イギリス人の目から見たアメリカという国への皮肉が込められていたり、ラストではしっかりと感動させるという、ただ面白いだけでは終わらない傑作に仕上がっていたと思います。
なので、以下の元ネタは知らなくても全然平気。あくまでも自分のメモ代わりに記しておきます。

元ネタ集 ※ネタバレします

矢追純一UFO現地取材シリーズ DVD-BOX (2枚組)

矢追純一UFO現地取材シリーズ DVD-BOX (2枚組)

まずは「アメリカに墜落したUFOに乗っていた宇宙人が軍の施設に囚われている」というベース部分。
私の世代は矢追純一さんから「ロズウエル」「エリア51」「グレイ」「メン・イン・ブラック」などの言葉を学びました。


映画全体の下地になっているスピルバーグ作品2本。
直接の引用は、
「ビッグ・ガイ」のゾイルとの会話でのセリフ「Little fucker might have phoned home」→有名なセリフ「E.T. phone home


ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]

ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]

主人公二人の初登場シーン。コミコン会場に向かうオークのコスプレをした集団が。
引きの画になると右側にホビットたちもいます。


コミコン会場にはこの映画の様々なキャラクターのコスプレをした人たちが。
裸同然のオネーサンたちが大勢いますが、あれはエピソード6のレイア姫のコスプレです。
クライヴ(ニック・フロスト)が受賞した「ネビュロン」という名前の宇宙船も登場します(「トランスフォーマー」にも同じ名前の星が出てくるので、そちらが元ネタかも)。


コミコン会場でクライヴが手にしていた剣はこの映画の主人公の愛刀。


宇宙大作戦 コンプリート・シーズン1 ブルーレイBOX (7枚組) [Blu-ray]

宇宙大作戦 コンプリート・シーズン1 ブルーレイBOX (7枚組) [Blu-ray]

クライヴがしゃべる謎の言語は、この作品に出て来る「クリンゴン語」。
ヴァスケス・ロック(二人が怪獣のマスクみたいのを被って遊んでる場所)はマニアには有名なあるシーンが撮影されたスポット。

ポールが初登場シーンで話す「フェイザー」というのは、この作品に出て来る銃。通常の「破壊」の他、「加熱」「麻痺」に機能を切り替える事が出来る。


二人が謎の車に追われている(と、勘違いする)シーンはこの作品へのオマージュ。


ポールが鳥を蘇生させるシーンで手をこすり合わせるのは、この映画でミヤギさんが主人公の怪我を直すシーンのパロディ。


ロレンツォのオイル/命の詩 [DVD]

ロレンツォのオイル/命の詩 [DVD]

1941 [DVD]

1941 [DVD]

インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ [Blu-ray]

インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ [Blu-ray]