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2018年公開。『シェイプ・オブ・ウォーター』に作品賞を掻っ攫われてしまいましたが、アカデミー賞では本命と目されていたのも納得の傑作です。一番に目につくのは脚本の素晴らしさでしょうか。町山さんの仰る通り、全く予想出来ない展開でグイグイと引っ張られていくストーリーとダイアローグの巧みさは、やはりマーティン・マクドナー監督が舞台出身というのが大きいのではないでしょうか。
さて、作品賞を逃したアカデミー賞ですが、主演女優賞と助演男優賞は見事オスカー像を獲得。素晴らしい俳優陣の中でも確かにフランシス・マクドーマンドとサム・ロックウェルの演技が突出していたと思います。ところでこのお二方、恥ずかしながら全く名前を聞いた事が無かったのですが、今まで観た映画に結構出演していてビックリしました。
主人公の恋人
主人公の母親
ヒロインの母親
クズい囚人
元チョイ役のイベントMC
敵ボス
ライバル会社社長
ラストも意外なドンデン返しという訳ではないですが「こんな着地するか!」と思わず唸らせられましたし、ミルドレッドの「道々考えればいいわ」というセリフも「人生」にも当てはまる名台詞だったと思います。