デッドプール2 感想

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「ロッキー」シリーズと同じで、敵だった奴がどんどん仲間になって、大所帯で食わせる相手が多すぎて困っていく展開だよね。「本当の敵はいない」ってとこがいいんだ。女の子ふたりがデッドプールのところに来て「デップー何やってんのー?」って声かけるところは非常に松田優作の「探偵物語」(79~80年)感があったよね。俺ああいうの大好きなんだ。いっそ「デッドプール」を週1のTVシリーズにしてほしいよ。(町山智浩/映画秘宝2019年3月号)

2018年公開。2年前に公開された1作目のティム・ミラーから、『ジョン・ウィック』『アトミック・ブロンド』で知られるデヴィッド・リーチに監督が交代。

出演陣ではケーブル役のジョシュ・ブローリン、ドミノ役のジー・ビーツらが新たに。ビーツは『ジョーカー』ではアーサーと同じアパートに住むシングルマザーの女性を演じていました。
 
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前作は、おふざけ映画かと思っていたら実は純愛がテーマでしたが、本作でも同じく差別と闘う姿勢が真っ当に描かれていました。
デッドプール自体が人種・セクシャリティー・障害・容姿など全てに対して「差別をしない」のではなく「差別が無い」キャラクターであり、例えばXフォースの面接で応募して来たメンバーを全員合格させるシーンなんかは、そのメタファーなのかなと思いました。

もちろん、こんな小難しい事を考えなくても相変わらずのブラックユーモアやマニアックなネタは満載ですし、さすがデヴィット・リーチと言うべきか、前作を大きく上回ったアイデアや迫力のアクションシーンでも楽しませてくれます。

あえて不満を言わせてもらうと108分とタイトに仕上がっていた前作と比べ、色々と盛り込み過ぎて120分の上映時間以上にちょっと長く感じたかな。観終わった後、軽い疲労感が(笑)。