キングダム/見えざる敵 感想

  


【町山智浩のアメリカ映画特電】マイケル・マン製作『ザ・キングダム』は911テロ以降の世界を90分に圧縮した傑作アクション

2007年公開、9・11後に起きた実際のテロ事件をモチーフに作られた一本。
主演は『ジャンゴ 繋がれざる者』での演技も記憶に新しいジェイミー・フォックス
サウジアラビアの外国人居留区で起きた自爆テロで親友を失ったFBI捜査官の彼が、5日間の期限付きで3人の仲間とともに現地の捜査に向かうところから物語が始まります。
同行するFBIメンバーを演じるのはジェニファー・ガーナーベン・アフレックの奥さん)、クリス・クーパー(ボーン・シリーズの敵役でおなじみ)、ジェイソン・ベイトマン(『宇宙人ポール』のゾイル捜査官!)。
町山智浩さんオススメの作品という事で観賞したのですが、「町山さんありがとう!」と言いたくなる拾いものの良作でした。
当時のアメリカが置かれていた状況やリアルなテロ描写、ちょっとCSIチックな捜査シーン、現地の捜査官との友情、テロリスト側を一方的な悪として描かない等をわずか110分に上手くまとめたうえで、クライマックスにはハリウッド的なカーチェイス&臨場感溢れる銃撃シーンもしっかりと入っています。
甘くないラストも良し。おすすめです!