ダークナイト 感想

　　

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前作は脚本がヒドかったね。今度は最高。欠点はジョーカーの最後の弱さ。ヒース・レジャーも宙ぶらりんじゃ浮かばれん。（町山智浩/映画秘宝2009年3月号）

2008年公開当時、諸般の事情で映画館に足を運べず今回ようやく観ることが出来ました。
多くの人が高く評価している作品であり、今までにもさまざまな批評や感想を見聞きしていましたが、いざ観賞してみると予想をはるかに上回る面白さ。冒頭の銀行強盗シーンから一気に引き込まれ、2時間32分が全く長く感じませんでした。
まあ何を置いても、ヒース・レジャー演じるジョーカーなわけですが、ここまで魅力的な悪は個人的にはハンニバル・レクター（羊たちの沈黙）以来。完全にこの映画を支配していました。
一方、不満点は暴力描写が甘いこと。
特に気になったのは、ジョーカーが黒人マフィアのボスをナイフで殺すシーン（一緒に観ていた家内も「え、死んだの？」と言っていました。）とラウ（中国人マフィア）を焼き殺すシーンが直接的に描かれなかったところ。はっきり言って分かりづらかったです。
他にも細かい不満点はいくつかありますが、逆にそれ以外が素晴らしいからこそ気になってしまうのかもしれません。
いずれにしても、今後も折にふれ観返したくなる作品なのは間違いないと思います。

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