地獄でなぜ悪い　感想

15年以上前から田野辺くんから聞かされてきたことの映像化にやられた！（町山智浩/映画秘宝2014年3月号）

2013年公開。
園子温監督の過去作は『愛のむきだし』と『冷たい熱帯魚』しか観た事が無いのですが、どちらかと言うと前者に近いイメージの映画でした（まあ、こちらは完全なコメディなんですが）。
全体的にはとても楽しく観賞させてもらったのですが、不満な部分が無かった訳では有りません。
一番思ったのは組長の娘・ミツコ（二階堂ふみ）に巻き込まれる青年・橋本の役。星野源さんの演技自体は悪くなかったのですが、物語上居なくても成立したかなあと思いました。
映画青年・平田（長谷川博己）を引き込む迄のパートがややもたついた感じがしましたし、ミツコの恋愛相手としても池上組長（堤真一）の方が「ロミオとジュリエット」的で飲み込み易くなったと思います。
あとは友近が後半全然活躍しない事とか、堤真一の変顔の回数がちょっと多すぎるとか、佐々木（坂口拓）が死ぬシーンは飛び蹴りだろ！とか…
そして「全力歯ぎしりレッツ・ゴー♪」が頭から離れなくなって困ります（笑）