アポカリプト 感想

アポカリプト [DVD]

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 パッション [DVD] 「ハクソー・リッジ」スタンダードエディション [Blu-ray]

諸星大二郎の『マッドメン』を『マッドマックス2』のタッチで映画化したようなメル・ギブソンのバイオレンス・アクション。演出は最高。思想的には最悪。だからワーストにも入れた。(町山智浩/映画秘宝2007年3月号)

2007年公開。
監督はメル・ギブソン。私の世代だと、「マッドマックス」や「リーサル・ウェポン」でのアクションスターのイメージが強いです。
監督作は「ブレイブハート」を以前観たことがあり、壮大な歴史大作という印象が残っています。
次に監督した「パッション」もキリストの受難を描いた作品であり(こちらは未見ですが)、本作もなんとなく「マヤ文明を舞台にした歴史大作」といったイメージを持っていました。しかし、いざ観てみると同じ大作でもこちらはアクション大作。冒頭のバク狩りから始まり村が襲撃を受けるシーン、そして終盤の逃走から反撃に移るまでの一連のシークエンスは圧巻の一言で、あっという間の139分でした。
この映画、歴史描写が間違っているなどと批判を受けているようですが、「ブレイブハート」でも史実と異なる箇所はいくつもあるし、まして「パッション」などはある修道女の妄想が元になっているらしく、この映画だけ目くじらを立てるのもどうなのかなと思いました。
また、ラストの展開ですが、以前映画評論家の町山智浩さんがラジオ(ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)で「あれでは神が助けに来たように見える」とおっしゃっていましたが、私は宇多丸さんと同じく「より強大な暴虐がやって来た」という印象を受けました。


マッドマックス2 [Blu-ray]

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リーサル・ウェポン コレクション(5枚組) 【初回限定生産】 [Blu-ray]

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