007 カジノ・ロワイヤル 感想

2006年公開。
007といえば、約50年前から続く人気シリーズ。私の一番古い記憶はロジャー・ムーア版の「私を愛したスパイ」です。
本作は通算21作目。ダニエル・クレイグ版の初作品。冒頭でボンドが00ナンバー(殺しのライセンス)を得る誕生秘話など、若き日の活躍が描かれ、設定も現代に変更になっているようです。
序盤のパルクールを取り入れたアクションや、タイトルにもなっているカジノでのポーカー・シーン(お約束のボンドのタキシード姿も拝めます)などは非常に良い出来で、充分に楽しめました。
反面、「若き日」を描いた為、ボンドがすぐカッと熱くなったり、ヒロインにゾッコンになるなど、今まで私が抱いていた「クールでスマート」というイメージと異なる部分には違和感を憶えましたし、終盤のフェイク・エピローグ?でのヒロインとのイチャつきシーンも長過ぎてダレてしまいクライマックスがいまいち盛り上がらなかったように感じました。
また、おっさんのノスタルジーかもしれませんが、個性的な殺し屋(「ゴールドフィンガー」のハロルド坂田や、「私を愛したスパイ」のジョーズなど)との対決や、ワクワクするスパイ道具や秘密兵器成分が足らなかったようにも思われます。
全体の印象は「惜しい!」といった感じでしょうか。


パルクール・アクションといえばこの映画

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