アタック・ザ・ブロック 感想
20110916少年対宇宙怪獣 アタック・ザ・ブロック パート 1
2012年公開。
ジョー・コーニッシュはこれが初監督作。後に『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』『アントマン』の脚本に参加し、今年(2019年)二作品目となる『クエスト・オブ・キング 魔法使いと4人の騎士 』が公開。残念ながら日本ではビデオスルー、本国でも興行的には失敗しましたが評価はそれなりに良かったようです。
主演はジョン・ボイエガ。今ではすっかり有名ですがこの作品が映画初出演。
作品の方は一昔前には良く見掛けた「ジュブナイルSF」の現代アップデート版といった感じでしょうか。具体的には題名にもなっている「ブロック」と呼ばれる低所得者向け集合住宅とそこに暮らす不良少年達を通して、日本に住んでいると中々窺い知れない当時のイギリスの社会問題が垣間見えたり、ハリウッド映画ではまず見られない宇宙人に無残に殺される子供の描写があったりします。
冒頭では悪役にしか見えなかった少年達。しかし物語が進むにつれて観客の視点が逆転する演出はちょっと『第9地区』を思い出したり。
「大傑作」という訳ではありませんが、良く出来たB級SFという感じで観て損はない一本だと思います。
※おまけの吹き替え情報
- 不良少年グループの一人、デニス役で『ダーリン・イン・ザ・フランキス』『ヴィンランド・サガ』でブレイクする前の上村祐翔さんが出演しています。普通に上手かったですよ。