ワイルドバンチ 感想

1969年公開、監督はサム・ペキンパー。彼の作品は、なんとなくファン以上にクリエイターに多く影響を与えている印象ですね。

また、この作品は映画秘宝のオールタイムベストで2007年版4位・2017年版7位に選ばれています。
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このような超名作に今更感想もないのですが、観ていて「いつまでも大人になれない男たち」「滅びの美学」「死ぬべき時に死ねなかった男の悲哀」みたいなワードは頭に浮かびましたね。
印象に残ったシーンは、やはり後年「死のバレエ」と呼ばれたラストの大銃撃戦。今観ても全く見劣りしない迫力です。それまでの西部劇には見られなかった大量の血しぶきが上がるアクションは当時物議を醸したみたいですね(元は『椿三十郎』ですが)。

そしてもう一つ忘れてはいけないのは、所謂「ワイルドバンチ歩き」。決戦を前にチームが何故か横一列に並んで歩く古今東西でオマージュされまくっているシーンです。
有名どころでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、日本でも「Gメン'75」や「大江戸捜査網」のオープニングで有名ですね(例えが古い)。



一緒に観ていた息子も開口一番「これって、名シーンでしょ」と言っていました。それだけこの絵面には有無を言わさぬカッコ良さがあるのでしょうね。