ドラゴン危機一発'97 感想

 

1997年公開。
原題は『戰狼傳説』。また勝手な邦題を、と思ったら香港以外でのタイトルが『唐山大兄』『The New Big Boss』で、これはブルース・リーの『ドラゴン危機一発』の原題『唐山大兄』、英題『The Big Boss』から来ており、ある意味ちゃんとした?邦題とも言えます。

主演のドニー・イェンは本作が初監督作。
正直ストーリーは、現代パートいる?とか、回想シーンの中に回想シーンがあったり、いきなりメロドラマが始まったりと退屈に感じるところもあったのですが、それを補って余りあるアクションシーンのすさまじさ。

今より20歳以上若いドニーのキレッキレの動きに加え、香港映画特有の効果音や早回しを見せつつも現代のアクションに通じる部分も見受けられかなりの迫力。

また、ジャッキー・チェンリー・リンチェイジェット・リー)の映画で育った私には、流血や人体欠損がバンバン出て来る過激な描写も新鮮でした。(ヒロインが○○されるシーンにはビックリ!

古い香港映画のご多分に漏れず、本作も最近までDVDが絶版でプレミアが付いていたのですが、近年の彼の活躍もあってか2015年にHDリマスター版のBD・DVDが発売されたり、配信もスタートして簡単に観る事が出来るようになりました。こう言った古いカルト作品のアーカイブ化はこれからもどんどん促進して欲しいものです。
旧版しか出ていなかった時は8000円以上の値が付いていました。