キック・アス 感想
町山智浩「過激な表現。観客のモラルに挑戦している。」キックアス kickass 20100423
原作と読み比べると映画の素晴らしさがよくわかる。特にレッドミストがけっこうイイやつなんだよね。ヘナチョコなんだけど、子分が焼き殺されてると捨て身で救おうとしたり、キックアスを「彼は友達だ!」って助けようとしたり。続編での彼の復讐が楽しみだよ!(町山智浩/映画秘宝2011年3月号)
2010年公開。
『映画秘宝』2010年度ベスト1、各方面からも絶賛の声を多数聞いていた本作。
観る前からかなりハードルが上がっていたのですが、やはり面白かったです。
そして感想は多くの方と同じく
ヒット・ガール最高!!
なのですが、不満点が無いわけではありません。
※ネタバレします
なんと言っても、キック・アスはヒット・ガールとくっつかないとダメ(あくまでもプラトニックね)。
映画の途中で童貞喪失&恋人が出来てしまっては観客の多くを占める童貞(精神的含む)ボンクラ男子の共感は得られません。
聞くところによると原作ではケイティに正体を明かすシーンでこっぴどくフられるとかで、これは明らかな改悪。
奥さんがクラウディア・シファーというリア充監督にはこの感覚は分からなかったのでしょうか。
11歳の少女との恋愛はやばいだろうって?いやいやこの映画、11歳の少女にバンバン人殺させてますから!
とにかく親友トッドのセリフ「俺はこの娘(ヒット・ガール)が大人になるまで童貞を守る!」はデイヴ(キック・アス)にこそ言わせるべき!
あと細かい所ですけど、ビルからビルへジャンプするシーン(練習と初めてヒット・ガールに助けられた時は飛べない)はラストで飛ばないとカタルシスが得られないでしょ!
というわけで、ヒット・ガール120点-脚本30点=90点みたいな感じの映画でした。
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