ミッション: 8ミニッツ 感想

  

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2011年公開。長編デビュー作『月に囚われた男』で評価を得たダンカン・ジョーンズの監督第2作。本作でも評価・興行両面で成功を収めました。

主演はジェイク・ギレンホール。そんなに観ている訳ではないですが、自ら選んで多くの良い作品に出演している俳優という印象です。

他には『ミッション:インポッシブル』でイーサン・ハントの妻役だったミシェル・モナハンや『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガ、007シリーズのフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトなどが出演しています。

実はこの作品、数年前が初観賞。その時も内容自体はもちろん面白かったのですが、SF設定的にイマイチ理解できなかったり正直飲み込み辛いところがあったのも事実。
しかし今回の観賞ではその辺りの問題がすっかり解消。もちろん2回目というのもありますが、ここ数年テレビアニメをよく見るようになったのも大きいと思います。
その中でも今回理解の助けとなったのは『シュタインズ・ゲート』という作品です。

多少アニメを見る方なら知っているであろう超有名作品ですが、簡単に説明するとタイムループもののSFで、この中で「世界線」や「並行世界」の概念が詳しく説明されているのです。
そう言った目で見ると同じプログラムのはずなのに乗客のセリフが微妙に違っていたりして実は主人公は同じ時間を繰り返しているわけではなく、毎回違う世界線を経験している事が分かります。

また『シュタインズ・ゲート』の主人公が大切な女性二人のどちらかを失ってしまう運命を変えるために何度もタイムループを繰り返す様や、町山さんも例に出していた『恋はデジャ・ブ』で主人公が町の人々を幸せにしようと奮闘する様子にも重なる、ただのSF作品に終わらないヒューマンドラマ性もこの映画の評価を一段上げている要因だと思います。

ラストでは脚本に無かったシーンが追加され賛否が分かれていたようです。
私もやはり脚本通りに終わる方が綺麗だとは思いますが、追加されたシーンが元の世界ではなく別の世界線での事だというのが今回ようやく理解出来たので、これはこれでアリかなと思うようになりました。