スパイダーマン2 感想

  

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2004年公開、いまだに「スパイダーマン映画といえばこれ」と言う方も多いサム・ライミ版の第2作目。
キャストの多くは前作より続投ですが、初登場はドクター・オクトパス役のルフレッド・モリー。この人の映画デビューは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』を観た人なら強烈に印象に残っているこのキャラです。

前作の公開は2002年。映画の中でも同じく2年が経過し、ピーター(トビー・マグワイア)は大学生に。しかしヒーローと学校とバイトのかけもちで彼の生活は破綻しかけており、MJ(キルスティン・ダンスト)との関係も上手く行っていません。
そんな中、象徴的に描かれるのは「蜘蛛の糸が出なくなる」という描写。男性性の喪失のメタファーとしては「棒状のモノが折れる」というのは良く見かけますが、この表現はスパイダーマンならではですね(笑)。

そしてついにピーターはスパイダーマンを辞める決意をするのですが、スーツを捨てた彼はしかし偶然火事の現場に遭遇し子供を救出。ここで彼はスパイダーマンだからヒーローなのではなく、彼だからヒーローなのだという事が示唆されます。
それは周りの市民にも伝播していき、スーパーパワーが無くても誰もがヒーロー足りうるという、感動的な列車のシーンに繋がっていきます。

最終的にピーターはベンおじさん、ノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)、オットー・オクタビアス(ドクター・オクトパス)という3人の「父殺し」を乗り越えることによってもう一度ヒーローとして生まれ変わりました。

…なんだか真面目な話になってしまいましたが、ドクター・オクトパスが誕生する病院のシーンでの看護婦たちのホラー映画のようなあまりに大げさな絶叫には大笑い。相変わらずのサム・ライミ炸裂で嬉しくなりました(笑)。
ちなみに本作で全てやり切った為、3は微妙な出来らしいので怖くてまだ観てません(笑)。

偶然ですが、この映画内で「ドクター・ストレンジ」というセリフが。
次回作で久し振りにアメコミヒーロー映画に帰還という事で、非常に楽しみです。

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