ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 感想

 
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※ネタバレします
2019年公開。
クエンティン・タランティーノは私が一番影響を受けた映画監督であり、それまでSFとカンフーと筋肉アクションしか観て来なかった自分に映画の面白さを再認識させてくれた『パルプ・フィクション』は、間違いなく人生で最も回数を観ている作品です。

そんな私なので、彼の作品に関してはセンサーが完全にぶっ壊れているので他の人が観ても面白いかの判断が全くつきません(笑)。
そして遅ればせながらようやく観た本作、現在国内の興行収入が11億円突破(キル・ビルvol.1に次ぐ歴代2位)と多くの人に受け入れられたようでなによりです。
ヒットの一因となったであろうレオナルド・ディカプリオブラッド・ピットの二大主演スター、


↑私が観た事ある二人の出演作。意外とブラピの作品が多くて驚きました(カメオ出演も含めると『マルコビッチの穴』『デッドプール2』も観てます。
本作での二人の演技はディカプリオは俳優役ということもあり『演技派』なところを存分に見せてくれるのに対してブラピは自然体な印象を受けました。世間的には「ブラピかっこいい!」と絶賛のようですが、個人的には僅差でディカプリオの方に軍配が上がりました。
本編の方は「ああ、タランティーノの映画を観てるなあ」という実家のような安心感と当時のハリウッドの雰囲気が醸し出す多幸感がシンクロして終始ニヤニヤだった序盤から、ブラピがマンソンファミリーのいる牧場へ赴くと一気に緊張感が走り、事件の知識があったこともあり、クライマックスに向けてドキドキしっぱなしでした。
※この、「物語が確定している悲劇へ向かうストーリー」は『この世界の片隅に』と同じ構造ですね。

と、思いきやクライマックスはタランティーノお得意の「悲劇の歴史への逆襲」。正直「またか」という感は否めませんでしたが、彼の怒りと弱者を救いたいという願いは強く感じました。
かねてより公言している通りであれば次回が引退作となるタランティーノ。果たしてどのような作品となるのか気長に待ちたいと思います。(でも「やめるやめる詐欺」でも全然かまわないよ!

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