メメント 感想

  
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2001年公開、クリストファー・ノーラン監督2作目にして、彼の名を世に知らしめた作品。

主演はガイ・ピアース。本作以外だと2002年の『タイムマシン』が印象に残っています。近年では助演での活躍が目立つようになっており、2013年の『アイアンマン3』では敵役のアルドリッチ・キリアンを演じていました。
 

しかし何と言っても本作の出演者で目を引くのはキャリー=アン・モスジョー・パントリアーノの『マトリックス』コンビでしょう。
マトリックス』は、この作品の1年前に公開され世界中でメガヒットしました。当然観客には、二人の「味方となるミステリアスな女性」「卑怯な裏切り者」というイメージがインプットされており、それらをキャラ立て或いはスリードに上手く利用していたと思います。
両サイドの二人です。

さて、この作品はよく非常に難解だと言われます。
要因としてはストーリー進行が

  • カラーパート(現在→過去)
  • モノクロパート(過去→現在)

の二つに並行して描かれていること、

そして主人公が10分間しか記憶が持たない上、「信用できない語り手」であることが挙げられるでしょう。

私も初見時は途中まで時系列が違っている事に気付かず、気付いてからも序盤の「???」だった部分を巻き戻す訳にも行かない為、終盤までモヤモヤしましたが、その後町山さんの解説やDVDに収録されている「時系列通りのバージョン」を観てようやく全容を理解出来ました。
ただ、カラー/モノクロのパート分けのように最低限の分かりやすさのバランスは上手く取られていると思いますし、ジャケットのイメージから来るなんとなくの「アートっぽさ」もそれ程無く、逆に「記憶喪失ギャグ」が度々挟まれたりと、しっかりエンターテメントしているところは好感が持てました。

※この映画を気に入った方は上記の町山さんの音声解説の購入をおすすめします。「主人公レナードはなぜ"レニー"と呼ばれるのを嫌がるのか」とか「殺された奥さんの読んでいた本の意味するものとは」など目からウロコの話が満載です。


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